このページでは、主催者である古怒田望人/いりやのプロフィールをご紹介いたします。古怒田望人/いりやは、大阪大学人間科学研究科博士後期課程に所属する大学院生で、主な専門は哲学、ジェンダー、セクシュアリティ研究、クィア理論、トランスジェンダー研究です。具体的な研究内容は、20世紀を代表するフランスの哲学者エマニュエル・レヴィナスの哲学をジェンダー、セクシュアリティ研究、クィア理論の観点から読み解く研究に加えて、トランスジェンダーの人々の経験の固有性、特に、彼ら、彼女らの性愛経験の固有性を明らかにする研究です。
代表的な論文、著作として「初期レヴィナスにおける性の記述の問題:その規範性と可能性をめぐって」(『現象学と社会科学』5, 2022年)、「ままならない交差点:ジェンダークィアのボクが生きてきたこの身体について」(『現代思想』49(13), 2021)、『フェミニスト現象学入門』(Column4「SOGIは区別できるのか?:性愛の現象学」担当, 2020年)、「トランスジェンダーの未来=ユートピア:生殖規範そして「未来」の否定に抗して」(『現代思想』47(14), 2019年)があります。尚、古怒田望人/いりやの細かな研究業績に関しては次のホームページをご参照ください。https://researchmap.jp/ilyaunetrace
また、古怒田望人/いりやは「男にも、女にもありきれない」曖昧なジェンダーを生きるトランスジェンダー(ジェンダークィア)当事者である当事者であることカミングアウトしながら上記のような研究を続けてきました。古怒田望人/いりやの研究は、狭義のアカデミズムに留まらず、古怒田望人/いりやのトランスジェンダー当事者としての一人称的な経験を踏まえた当事者の観点からの研究をも行っています。
性を共有する哲学サロン「ふらてるにて」では、以上のような古怒田望人/いりやの哲学やジェンダー、セクシュアリティの知見に加えて、トランスジェンダー当事者としての経験を踏まえた運営を行っています。哲学は敷居が高いなと思う方でも、性について何か話したい、シェアしたいと思う方でも、またそうした話を傾聴したいと思う方でもお気軽にご参加いただければ幸いです。